「言葉のスイッチ」
私、おばあちゃんっ子なんです。
両親共働きで、おばあちゃんに育てられた。
と言っても
両親から文句が出ないくらいな姉弟で、
私も弟もおばあちゃんが大好きなんです。
なので、
いろいろな昔の言葉を知っています。
・お帳面
・おさんどん
・衣紋掛け
・前掛け
などなど。未だに使ってます。
一方で、
有名すぎて書けないような差別用語も知っています。
・「目が不自由なこと」を表す言葉
・「耳が不自由なこと」を表す言葉
・「足を引きずって歩く様」を表す言葉
などなど。うっかり出るときがあります。
子どもの頃は
上のグループの言葉も
下のグループの言葉も
意味はなんとなくしかわからないけど、
日常的に使っていました。
本職の方では人権について
よく研究しました。
「ウチの祖母のおしゃべりは、
『ピー』って消される言葉の
オンパレードだな(笑)」
研究を深めると、
「えっ!?それも差別用語なの?」
ってものに出合います。
・「お足元の悪い中、……」
・「手短にお願いします。」
・「座って話させていただきます。失礼します。」
……もう何も喋れないわ。と思うほど。
研究を深め、研鑽を積むうちに、
「言葉のスイッチ」が生まれました。
昔から昨今の差別的な表現を聞くと、
「ピンポーン!」って鳴るの。
100人いる中で
たったひとり一人でも
「その言葉は……。」
と思う人がいたら、
「その言葉は使わない方が好ましい」
わけです。
言葉なんて無数にあるんですもの。
自分が伝えたいことが伝わればいい。
誰かが
「いやだな」
「差別を感じる」
「そんな風に言われたくない」
と思う言葉は除いた表現にするといい。
言葉なんて無数にあるんですもの。
きっと同じニュアンスの言葉が
見つかると思うの。
言葉だけをチェンジしても
解決しないこともある。
文章全体を組み立て直さないと
意味が通らないこともある。
「いやだな」言葉や表現を見ると、
思考がそこで止まってしまって、
内容を読み取ることができない。
せっかくいい内容でも
言葉選び次第で台無しになる。
「言葉のスイッチ」を敏感にして、
より多くの人が嫌な気持ちにならず、
中身をしっかりと読んでもらえる
言葉選びを心がけたいと思います。
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