発達障害って?
『発達障害』は、もって生まれた先天的な脳の機能(認知)の障害です。親の育て方やしつけが原因でもなく、精神疾患でもありません。認知機能に偏りがあることがわかっています。
『発達障害』とは、自閉症、アスペルガー症候群その他の広汎性発達障害、学習障害、注意欠陥多動性障害その他これに類する脳機能の障害であってその症状が通常低年齢において発現するものとして政令で定めるものをいいます。(H.16 制定「発達障害者支援法」)
①ASD(自閉症スペクトラム) ②ADHD(注意欠如/多動性障害) ③LD(学習障害)の3つのグループに分類されます。
発達障害は発達期(~18歳)に発症するとされていますが、障害に気づくタイミングはそれぞれです。子どものころから診断結果が出ている人や、大人になってから何かをきっかけに診察を受け、気づいたという人もいます。
近年、発達障害が広く知られるようになってきましたが、かつてはあまり理解を得られず、見過ごされていた人も多いようです。
大人になって発達障害に気づくきっかけになるのは、例えば仕事上のミスや、社会人として生活する上で人間関係がうまく築けないなどの悩みなどです。これらのストレスからうつ病などの二次障害を発症し、精神科などを受診して発達障害に気づく人も少なくありません。ですが、大人になってからでも専門家の支援を受けることで自分の特性に気づけたり、対処法を学んだりすることは十分にできます。
もちろん、日常で問題や障害を感じずに社会に適応している発達障害の人もいますし、現在発達障害の根本的な治療法もないため、必ずしも診断を受けなければいけないわけではありません。
お子さんの発達障害をきっかけに、自分の障害に気付いた方もいるようです。